熱中症予防に関する緊急提言(日本救急医学会)

日本救急医学会が7月20日、熱中症予防に関する初の緊急提言(PDF)を発表しました。

PDFで6枚ありますが、各コーチはダウンロードして一読をお願いします。以下にポイントを記します。

・小児は汗腺の発達や自律神経が未熟で体温調節機能が弱い
・小児は身長が低いため、地面からの輻射熱(ふくしゃねつ)の影響を受けやすい
・自分で予防する能力が乏しい
ため、『熱中症弱者』としての認識が重要です。

基本的には集団活動をおこなった際には、最も体力的に厳しい状態に陥った児童を基準
にその後の方針を決定することも大事です。つまり、一名が体調不良を訴えた場合には熱中
症の可能性を常に念頭におき、直ちに他の児童の体調評価を行い、同様な体調不良が示唆さ
れれば可及的速やかにその屋外活動や授業における運動を中止すべきです。最も重要なこ
とは「いつもと様子がおかしい」と感じた際には熱中症の初期症状と判断することで、迅速
なアクションが大切です。

特に、3枚目の「②体調のチェック :おかしいなと思ったらすぐアクションを」と4枚目の図2-7「熱中症を疑った時には何をすべきか」が重要です。

昨日から杉並少年ラグビースクールの菅平合宿が始まりました。初日は移動日で、今日(7月21日)から練習・試合が始まります。これから3日間の菅平の暑さ指数(WBGT)は最高で26にとどまっていますが、各コーチは安心せずに細心の注意を払ってください。